活動内容

コンサルティング・監査

サプライチェーンの人権リスクの特定や工場等の実態調査、調達や人権にかかわる方針策定、CSRレビュー、ステークホルダーダイアログなどニーズに合わせたお手伝いをいたします。

国連で承認された「ビジネスと人権に関する指導原則」や英国の「現代奴隷法」などのルールにおいては、企業に人権リスクの評価、人権方針の策定、方針の実施、情報開示が人権デュー・ディリジェンス・プロセスとして求められています。ACEは、アジア、アフリカで児童労働の予防・撤廃をめざしたプロジェクトを実施してきた経験や、労働・人権に関する国際規格SA8000の社会監査人コースを通じて得た知見を活かし、サプライチェーンの人権リスクの特定や工場等の実態調査、調達や人権に関わる方針策定など、さまざまなニーズに合わせたお手伝いを行っています。デロイト トーマツなどコンサルティング・ファームとの連携や、養殖水産物のエコ認証であるASC認証等、認証審査の社会監査の受託なども行っています。また、人権課題に取り組む団体としての専門的な知見を活かし、企業活動に対し第三者的な視点からのレビューや意見も行っています。
※SA8000 社会監査人コース修了スタッフ5名(2018年12月現在)

 

最近の事例(2018年12月現在)

株式会社リコーのステークホルダーダイアログに参加

ステークホルダーダイアログ

ACEは人権課題に取り組む団体専門家・有識者として、企業等から意見を求められることが増えています2018年6月には大手総合印刷会社の本社より、同年8月には総合スーパーマーケットをはじめとする業態のチェーンを全国展開する大手流通の事業統括会社よりお招きいただき、他の団体や大学・研究機関等からの有識者といっしょに、専門的見地からの情報を提供し、人権デュー・ディリジェンスの実行に向けた、専門的見地からの情報を提供しました。

ウガンダのコットン畑で働く男性リー・ジャパン株式会社のCSRレビュー

東アフリカ、ウガンダでのオーガニックコットンの生産過程における人権リスクを特定し、サプライチェーン上において継続的改善を行うために必要な情報収集を実施。分析結果により得られた現地情報の社内・社外への発信や、オーガニックコットンプログラムのマネジメントシステムの構築をサポートしました。

ASC監査  

2016年に宮城県の牡蠣の養殖事業所、2017年に宮崎県と鹿児島県のブリの養殖事業所、2018年沖縄県の藻類の養殖事業所を対象に、養殖漁業のサステナブル認証規格ASCの認証に関わる社会監査(労働・人権に関わる審査)の業務を請け負いました。その後も、年次審査の業務も継続して行っています。

人権診断サービス

Coming soon

 

用語解説

【参考】SA8000について
SA8000とは、SAI(Social Accountability International)が認証する企業の労働・人権などの社会的側面に関する国際規格で、CSR調達を実施する一つの基準となります。CSRに取り組む日本企業が年々増加している中、労働・人権分野への取り組み事例はまだ限られており、SA8000の取得も日本にある事業所では2社のみです。(2019年1月現在)