インド:児童労働によって成長するコットン産業
ハイデラバード(2007年12月2日)ー グジャラート州の繊維産業は主に部族やムスリムの子ども、特に少女の児童労働によって成長している。これは主にラジャスタン州農村部に住む少女たちの多くが、近隣のグジャラート州のコットン産業へ季節労働者としてやってくることによる。
今年、そのような少女たちのうちの一人の命が犠牲になったが、それが全国的に報道されることはなかった。ラジャスタン州の労働組合(DRMU)によれば、12歳のショバちゃんは、繊維工場で、コットンから種と綿繊維を分けて綿繰り機にかける仕事をしていたが、今年2月に性的暴行を受けて死んでしまった。同じく働いていた彼女の姉妹は、雇用者から命じられて、その遺体を一人で運び、州境を越えて帰郷した。また別の報告では、工場で働く少女の手は、コットンに散布された農薬による痒みや腫れの炎症を起こしているという。
政府発表のデータによれば、両州でそれぞれ約140万人の児童が働く。2001年の国勢調査では、グジャラート州の繊維産業で働く9-14歳の児童労働者は約20万人と推定された。インドの繊維産業は今後5年間で、ますますの発展が見込まれ、コットン輸出量の増加も望まれている。
- カテゴリー:児童労働ニュース
- 投稿日:2007.12.28