学生ゼミ大会で「児童労働とCSR」のテーマが準優勝!
学生ゼミ大会で「児童労働とCSR」のテーマが準優勝!
2007年12月に立命館大学国際関係学部ゼミ大会が行われ、「児童労働と企業のCSR」をテーマとして発表した学生グループが、見事、準優勝を受賞しました。 決勝大会には、企業63社が審査に来られたそうです。
発表に際し、児童労働に関する情報やACEがインドで行っている「子どもにやさしい村」プロジェクトの活動、政府・企業への提言活動について、ACEから情報を提供しました。
児童労働をなくすための具体的な取り組みをCSRの観点から考えた提案が評価されたことは、とても励みになります。学生グループのみなさん、お疲れ様でした!
以下、学生グループの代表井上直子さんから頂いた、プレゼンテーションの内容や感想をご紹介します。
テーマ:「児童労働撲滅に向けて~企業、消費者、NGOの共同アプローチ~」
プレゼンテーションの内容
企業、消費者、NGOの三者の相互連携によって、企業が児童労働を生み出す環境の根本的改善を図り、消費者が児童労働について認識を高め、NGOによる途上国の子ども達の教育支援を進めるプロジェクトを提案しました。
具体的には、企業とNGOの両者が、商品の生産地・製造元で児童労働がないかなどの監査を行って、基準をクリアした商品にロゴマークを付けて、店頭に並べ販売します。この商品マークによって、消費者に児童労働撲滅に取りくんでいることをアピールします。また、児童労働についての認識を高めた消費者の間で、国際貢献をしたい人が電子マネーを使い、その一部をNGOが行う教育支援に回す仕組みを造ります。
発表した学生の感想
- 以前は児童労働と自分達の生活とのつながりを認識していなかったが、今回のプレゼンを通して児童労働が自分に関係する問題であることを認識するようになりました。
- 自分達が重視したもの(無償でも監査すべき)と企業の重視するもの(企業の利益)の間のギャップを感じました。
- 児童労働はあってはならないこと、という認識はあってもそれだけでは企業動いてくれないと思いました。
- 消費者アンケートによって国際貢献をしたい人が多いのだという発見ができました。
- 日本では児童労働が深刻な社会問題であるというという社会的コンセンサスが低いので、コンセンサスをプロジェクトを通じて高めることができ、政府への働きかけになればいいと思います。
- このプロジェクトが実現で児童労働に取り組んだことによる成功例をつくることによって今後の企業への啓蒙につながると思います。
児童労働について学びたい!もっと知りたい!
学校でできること、たくさんあります。
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2008.02.22