名古屋・西光院「知っとる?児童労働のこと 調査報告会」開催報告
11月1日(土)名古屋市の西光院で「知っとる?児童労働のこと~インドの児童労働 プロジェクト・スタディツアー・調査報告会~」を開催しました。当日は、学生や教員、会社員、NGO、寺院関係者を含む30人の方に参加いただきました。
インド・スタディツアー報告
まず、8月末から9月かけてインドで実施したスタディツアーの報告を行いました。
インドの児童労働の現状、ツアーの全体日程、訪問した団体の概要、ACEがラジャスターン州で行う「子どもにやさしい村」プロジェクトの概要などを説明しました。その後、スタディツアーに参加した名古屋市在住の大学生、加藤さんから、インドで体験したことや現地を訪ねて感じたことなどを話してもらいました。
「(現地の活動の中で)子どもを子ども扱いせず、一人の人間としてみていたのが印象的だった」と加藤さんは話してくれました。
インド・コットン生産地域での調査報告
その後、休憩を挟んで、インドのアンドラ・プラデシュ州でのコットン種子産業における児童労働の調査報告を行いました。
インドは世界でも有数のコットン生産国のひとつです。2008年9月に行った調査では、コットンの種を作る現場でたくさんの子どもたち、特に女の子が厳しい状況で働いていることや学校に通っていない子どもたちがたくさんいることがわかり、改善のための取り組みが必要であることを確認しました。今後ACEでは、インドのコットン生産地域での支援プロジェクトを進めていく予定で、活動への協力を呼びかけました。
途中の休憩には、参加者のみなさんにインドのチャイ(ミルクティー)を味わっていただいたり、スタディツアーで訪問したインドの団体から買ってきたフェアトレードのアクセサリーを見ていただいたりしました。
終了後も熱心に質問をしていただくなど、普段なかなかお会いできないみなさんと、直接お話しでき、有意義な時間を持つことができました。お寺といういつもと少し違った環境の中、終始アットホームな雰囲気で報告会を行うことができたと思います。
参加者の感想
「児童労働が私たちの日常生活にも関わりがあるということを改めて気づかされて、今後私たちはどうしていくべきか考えなきゃいけないと感じた」(20代、女性)などの感想をいただきました。
この報告会には、アーユス東海と西光院のご協力、名古屋NGOセンターのご後援をいただきました。ご協力ありがとうございました。参加してくださったみなさん、足を運んでいただきありがとうございました。
なお、当日報告したコットン産業の児童労働の様子とインドの「子どもにやさしい村」プロジェクトについての記事が、11月16日と11月30日付の中日新聞の「世界の小学生」のコーナーに掲載されました。
報告:事務局長 白木 朋子
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2008.11.19