報告会「コットンから考える児童労働~インドの最新レポート」を開催しました!
3月20日(金)、UIゼンセン会館(東京都千代田区)にて、ACE会員総会の後、インドのコットン生産地における児童労働についての報告会を行いました。
クイズやビデオ上映などを行いながら、児童労働の現状とACEの今後の取り組みについて発表しました。
参加者は約30名で、グループ内で参加者の意見交換や質疑応答の時間を持ちました。
参加者からは、コットンが生産から日本での消費に至るまでのグローバルなしくみ、インド国内での取り組み、解決に向けて日本でできることなどについて意見や質問があり、コットンに関わる児童労働の問題について知ってもらう機会を持つことができました。
コットンクイズ
まず最初に、コットンの生産や輸出入の基本的な状況を知るためのクイズを行いました。
「コットンを世界で最も多く生産している国は?」「日本はどこからコットンを輸入している?」などのクイズについて、参加者にグループ内で考え答えてもらいました。
ビデオ上映
ACEがこれまで調査を行ってきたインド南部、アンドラ・プラデシュ州のコットン種子生産地における児童労働の状況について、ビデオ上映を行いました。
発表:インドのコットン種子生産地での児童労働の現状と今後の取り組み
インドのコットン種子生産地における児童労働の問題について、子どもたちの働く状況、教育の状況、コットン生産に使われる農薬使用による子どもたちへの健康被害の状況やその他の問題などについて説明しました。
また、これらの現状に対するACEの今後の取り組みについても説明しました。
ACEでは、インドの種子生産地域の児童労働を改善するため、現地のパートナー団体とともに、2010年からプロジェクトを実施する予定です。子どもたちを危険な労働から保護し、教育を受けられるよう支援し、また長期的には農業指導による栽培方法の改善も図ります。
日本では、児童労働の現状を知らせ、改善に向けて一緒に行動する消費者や企業を増やすための活動を行っていく予定です。
(詳しくは、「エシカルを着る―衣から考える新しいサステナブルコンセプト」での発表内容を御覧ください。)
グループワーク
発表の後、参加者にグループ内で個人の感想やもっと知りたいことなどについて共有してもらい、参加者同士が交流する時間を持ちました。
意見の共有と質疑応答
最後に、グループ毎に話し合われたこと、もっと知りたいことを全体で発表してもらいました。
話 し合われたこととしては、コットンの種子生産の仕組みや衣料品となるまでの製造過程のしくみが複雑で問題が多岐にわたること、親の子どもの教育に関する意 識が不足していること、日本では商品の生産過程での事実を知らずに消費している生活を見直す必要があることなどの意見が挙げられました。
また質疑 応答では、「児童労働の問題はいつからあったの?」「コットン畑で働く子どもがおとなになったらどうなるの?」「農薬を使わないオーガニックコットンの導 入で解決できるの?」「インドの教育や児童労働に関する政策は?」「日本でできることは何?」など多くの質問が集まりました。
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2009.05.13