【インド便り】136人の子どもが教育を受けられるように
こんにちは。ACEインド・プロジェクトマネージャーの成田です。2015年3月8日からインド南部のテランガナ州に来ています。
コットン生産地で児童労働をなくし子どもの教育を支援する「ピース・インド プロジェクト」実施している地域を訪ね、子どもや住民との集会、家庭訪問、学校訪問を通じて、プロジェクトの進捗確認を行ってきました。
36人の子どもが村の公立学校へ通えるように
2014年4月から活動を始めた2つの村では、まず村長や住民、学校の教員、行政担当者を対象に集会や定期会合、子どもの権利に関する訓練ワークショップなどを行いました。住民や関係者がプロジェクトについて理解を深め、協力し合いながら村で活動が進められるよう協力体制の基盤をつくるためです。
集会や会合を通じて、少しずつ住民たちの協力体制ができあがり、子どもの教育に関する住民の意識が高まってきました。働いていた子ども100人が労働をやめてブリッジスクールへ通いはじめ、36人が村の公立学校に入学し、これまでに合計136人の子どもが労働をやめて、基礎教育を受けられるようになったことが分かりました。
100人の子どもが正規学校へ編入するためブリッジスクールに通学
コットン栽培や家畜の世話などでをしていたため学校に通えなかった子どもや、中途退学してしまった子どもたちが正規の学校へ通うためには、基礎的な学力を身に付ける必要があります。
村では、正規の学校への編入を橋渡しするため、働いていた子どものための補習学校「ブリッジスクール」を2014年5月に開校しました。各村で50人づつ、100人の子どもたちが通っています。
ブリッジスクールに通う子どもたちは学用品、制服、給食などを無償で支給され、6月の新学期から公立学校へ編入できるよう基礎的な学力を身につけるため一生懸命勉強しています。
ブリッジスクールで子どもたちは、遊びやスポーツなどを楽しみ、これまで過ごせなかった「子どもの時間」を取り戻しています。これまでコットン畑や家庭訪問を通じて見てきた子どもたちの険しい顔つきやおとなびた表情と違い、無邪気な笑顔や素直な子どもの様子が伺え、とても輝いて見えました。
子どもたちの笑顔を守るため、ご支援お願いします!
これら2つの村で実施しているインドのコットン生産地で児童労働をなくし子どもの教育を支援する「ピース・インド プロジェクト」の活動は、個人・法人のみなさんからの「コットン募金」によって支えられています。子どもたちへの支援活動が継続的に行われ、児童労働のない村づくりが進められるよう、どうぞご支援をよろしくお願いいたします。
報告:ACE インド・プロジェクトマネージャー 成田 由香子
インドの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!
- カテゴリー:子ども・若者支援
- 投稿日:2015.03.17