【授業報告紹介】バレンタインデー時期にチョコレートを通じて世界の困りごとを発見!
【授業報告紹介】バレンタインデー時期にチョコレートを通じて世界の困りごとを発見!
大阪府太子町立中学校の先生から、チョコレートの課題から児童労働やACEの活動を学ぶ授業の実施報告と、その授業を受けた児童・生徒のみなさんからの発表報告やお手紙が届きましたのでご紹介します。
先生は中学校の栄養教諭ですが、同じ校区の小学校で食育担当として授業をされているそうです。授業は経済産業省の「未来の教室」実証事業として行われました。
小学校での授業(6年生)
太子町立磯長小学校6年生のみなさんは5年生の時から総合学習で「食べることは生きること」をテーマに学習をしています。今年度は12コマの時間を使い、身近なチョコレートを題材に、消費者・生産者など多面的な視点から物事をとらえることで世の中の困りごとを発見し、社会の一員としてどのように判断して行動すべきか考えました。ACEが発信している情報や「未来の教室」の動画が活用されたそうです。
6年生のみなさんが学んだことをまとめ個人発表したスライドも共有いただいたので、一部ご紹介します(共有いただいた5名の発表からスライドを1枚ずつ抜粋しています)。それぞれが考え自分なりの行動宣言や発信を行ったのがとてもよく伝わります。
個人発表以外にも、班行動でフェアトレードについてのポスター作成をしたり、エシカル消費の買い物ゲームを行うなど、さらに自分事になるように振り返りをして学びを深めたそうです。
中学校での授業(3年生)
太子町立中学校では3年生の4クラス合同で、合計4コマの授業が実施されました。
森永製菓のカレ・ド・ショコラ(1チョコ for 1スマイル対象商品)、ピープルツリーのフェアトレードチョコレート、カカオニブの3つを試食し五感でチョコレートを味わうことから授業が始まり、ACEの動画視聴、エシカル消費とSDGsの関連を感じる買い物ゲーム(カレーパーティーの材料購入)などを行いました。
その後、食べ物の背景を知ることの大切さをさらに心に刻むため、「マンダラート」を活用してブレインストーミングしながら、チョコレートが自分の手元に届くまでに関わる人の困りごとを想像し、解決アイデアを考えました。
公立入試が控えている忙しい時期の授業にも関わらず、授業が心に残ったという2人の生徒からACEに向けて手紙をいただきました。私たちACEにとってとても励みになるメッセージ、ありがとうございます。
今回ご紹介を寄せてくださった先生は「卒業する子どもたちに向けて、1人の1歩の大切について実感できる方法はないものか?」と考え実践し、このアクション報告を寄せてくださいました。そんな先生の想いを受け取った児童・生徒のみなさんは、それぞれ1歩ずつ自分の人生や社会を変えていかれるのだと思います。ご卒業、おめでとうございます!
(参考:経済産業省「未来の教室」)
あなたのアクション、ご紹介します!
児童労働をなくすためのアクションを実施したみなさんの例をご紹介しています。「アクションやったよ!」というご報告も受け付けています。個人の取り組み、職場や学校での取り組みなど、実施したアクションをぜひ「児童労働をなくすためのアクション報告フォーム」 からご報告ください。
啓発・市民参加事業チーフ 田柳優子
アクションを実施したら
ぜひ、ACEまでご連絡ください!
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2023.03.14