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木下彩さん(庭のホテル 東京 代表取締役 総支配人)

マンスリーサポーターインタビュー

木下彩さん(庭のホテル 東京 代表取締役 総支配人)

木下 彩さん(庭のホテル 東京 代表取締役 総支配人)

1960年 東京都生まれ
1982年 上智大学外国語学部英語学科 卒業

有名ホテルに勤務後、結婚。グループホテルである静岡グランドホテル中島屋勤務等を経て、1994年に株式会社東京グリーンホテル(現 株式会社UHM)に取締役として入社、翌年には代表取締役に就任。2009年5月に庭のホテル 東京を新築オープンし、2011年4月より同ホテル総支配人を兼務。(輝くソフィアンインタビューより)

2013年6月19日「庭のホテル 東京」にてACE 岩附よりインタビュー

―ACEをご支援いただいているきっかけ・理由を教えていただけますか?

上智の後輩でもある身近な女性が頑張っているのを知りまして、応援したい気持ちになりました。また、世界の子どもの7人に1人が児童労働をさせられているという現状に驚いたのがきっかけです。日本にいてはなかなか実感しないので、それを聞いて改めてショックを受け、なにかをしたいという気持ちになりました。

―ACEに継続して寄付してくださる理由を教えてください。

庭のホテル 東京 総支配人 木下彩さんにインタビューこれまでも他の団体の支援をしましたが、大きな組織だと、寄付がなにに使われているのかがわかりにくいと感じることがありました。その点、ACEは目に見えて活動がわかり、自分の代わりに活動をやってくれていると感じられるので続けています。

直接支援を受けた子どもに話を聞くこともできたし「こういう状況にいた子がこうなりました」とその変化を感じられることが嬉しいです。自分自身の喜びになっています。

―ありがとうございます。今ACEでは今後3年間の中期計画を練っていますが、今後の方向性で期待されていることはありますか?

個人の、特にマンスリーサポーターを増やすことは恐らく基礎になる部分として大切なことだと思うのですが、森永製菓さんとの連携のような形は影響力が大きいですね。たくさんの人に知ってもらう意味でも、企業とのコラボはとても有効だと思います。コットンもぜひなにかできるといいですね。

ーそうですね。日本にはチョコレートを食べる子どもがいて、それを作っている子どもがいる、という現実と同じように、日々私たちが使うモノの裏側で、子どもたちが苦しんでいる現実があります。そのため、ACEはエシカルなビジネスや消費を進めていくことも今後3年間の方向性のひとつにしています。

マンスリーサポーター木下彩さんとのインタビューエシカルなものを気にするひとが増えていますよね。オシャレなものとして捉えるようになっていると思います。昔は特別な人がやっている運動だったものが、 そうじゃなくて、今はおしゃれな人たちが進んでやっていること、それこそがオシャレという世の中になってきているのではないかと感じています。

ーそうですね!新しい動きを作っていくのは時間がかかりますが、時代はエシカルやフェアトレードなどの方向に進んでいると確実に感じています。教科書にもフェアトレードが載っていて、小学生や中学生など子どもたちが知る機会も確実に増えていると思います。

全体としては、そういう方向に向かっていると思います。私のように高度成長期に生まれ「公害があっても仕方がない」という意識があった時代を経験して大人になってから色々と知った世代とは違い、私の子どもたちもそうですが、生まれたときから色々なことを聞いて育ってきた世代は恐らく、最初から意識の中に地球環境のことやエコロジーな生活などが根付いているのではないでしょうか。日本の就職先人気ランキングではいわゆる大企業が多く出てきますが、アメリカの学生に聞くと、NPOやソーシャルビジネスが上位にたくさんくるようですね。アメリカが良い・悪いというわけではありませんが、恐らく日本でもこれからもっと出てくるのではないかと思います。

ーいかに社会に貢献できるかを考える人が増えていることは実感しますね。自分のキャリアを振り返ってみても、NGOへの理解は深まり、市民権もだいぶ得ていると感じています。ACEは現地での支援だけではなく、日本の企業や消費者へ働きかけ、児童労働が生まれてしまう仕組みも変えていこうとしています。

マンスリーサポーターの木下さんとACE代表 岩附私も含めて世界の児童労働の実態を知らない人も多いと思うので、「そうなんだ」と一人一人が知るだけでも、すごく重要なことだと思います。

ACEの活動にこれからも期待しています。
がんばって下さい!

インタビューの感想(ACE代表 岩附由香)

木下さんとは知人からのご紹介でお会いし、マンスリーサポーターとして毎月のご寄付を通じたご支援を継続していただいています。今回のお話をうかがい、2010年に行ったイベントで実際に支援している子ども(ゴッドフレッドくん)の話を聞いたことが、ご支援の成果を深く実感いただけたことが分かりました。現地で成果を出すことはもちろん、今後も多くの方に実際に起きた変化を実感いただける機会を作る工夫も同時にしていきたいと思いました。これまでACEの学生インターンの中にも上智大生が多く、社会人になってから改めて同窓の縁を感じています。木下さん、ありがとうございました!

対談記録・編集:ソーシャルビジネス事業担当インターン 渡辺エミリ

         

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