NHK BS1「地球ドキュメント ミッション」をご覧いただいたみなさまへ
2011年1月16日放送、NHK BS1「地球ドキュメント ミッション ~Mission #21 カカオ畑から子どもを救え」をご覧いただいたみなさま、ACEのウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。
ACE設立からガーナでの支援活動実施まで
ACEが産声をあげたのが1997年。代表の岩附とわたしを含む、学生5人ではじめた活動が、こんな風にテレビに取り上げていただけることになるなど、夢にも思っていませんでした。多くの方々に支えられ活動を続けることができたこと、そして児童労働やACEの活動を知っていただく機会をいただき、たいへんうれしく思います。
今回の番組では、わたしたちがガーナで行っている、カカオ生産地域の子どもたちを児童労働から守り、すべての子どもに質のよい教育を実現することを目的とした「スマイル・ガーナ プロジェクト」と、日本の企業を巻き込んで進めている“児童労働のないチョコレート”の実現に向けた奮闘ぶりを取り上げていただきました。
活動を行うアシャンティ州の村にはじめて足を運んだのは2008年。子どもが学校で学ぶ環境が整っておらず、安全な水や栄養のある食事も十分にとれない状況を知り、プロジェクトをスタートさせました。この約2年の間に、94人の子どもが学校に通えるようになり、少しずつ変化が見えてきました。
“カカオ畑から子どもを救う”というミッションは、わたしだけのミッションではなく、今では村の子どもとおとな、そしてアシャンティ州の行政関係者をも巻き込んだ、みんなのミッションになっています。一方で、ガーナ政府もがんばっていますが、問題を根本的に解決するにはまだまだ乗り越えなければいけない課題はたくさんあるのが現状です。
現地にテレビの取材が入るということ
実は今回、現地にテレビ取材が入るということで、児童労働の問題が露呈することに対する現地の関係者からの警戒など、予想以上に難しさを実感する場面にも多々遭遇しました。このこと自体、児童労働が多くの利害関係の中で発生している難しい問題であることを示していると、あらためて認識しました。
ガーナと日本をつないだ取り組みは「しあわせへのチョコレート」プロジェクトとして実行しています。売上の一部がガーナの活動への支援になる「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」の販売や体験しながらガーナの現状を知ることができる「おいしいチョコレートの真実」ワークショップ、イベント、講演を通じてガーナの現状を伝える活動などを行ってきました。企業やフェアトレードなどに取り組む団体との連携も進めています。
森永製菓「1チョコfor1スマイル」のパートナー団体に
そしてこの度、森永製菓様の「1チョコ for 1スマイル」キャンペーンのパートナーにも選んでいただきました。日本を代表する菓子企業として最初に、このような形で児童労働の問題に向き合ってくださったことは大変心づよいことで、みなさまにもぜひとも応援していただきたいと思います。
森永製菓「1チョコ for 1スマイル」キャンペーンとの連携
今後の目標としては、この村での経験を活かして、もっと多くの村に活動を広げ、ガーナの活動地で生産されるカカオ豆を日本に輸入して「児童労働のないチョコレート」を作り、日本のみなさんに届けていきたいと考えています。
今回の放送をご覧になって、チョコレートの裏側にある現実を知り、ショックを受けた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、何もできないわけではありません。チョコレートを通じてつながっているからこそ、わたしたちにはこの問題を解決する力がある、わたしはそう信じています。
今回の番組をご覧になって「自分も何かしたい」と思ったみなさんには、ぜひともACEの活動を応援していただきたいと思います。これまでも「てんとう虫チョコ」の購入やチョコ募金などを通じて、ご支援いただいたみなさんには、あらためて感謝を申し上げるとともに、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、撮影にご協力いただきました森永製菓様やガーナの関係者のみなさま、また児童労働という難しい問題を取り上げてくださり、番組にしてくださった関係者のみなさまにも、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
ひとりでも多くの子どもたちを児童労働から救い、子どもが安心して希望をもって暮らせる社会をめざして、ミッション達成のために、ぜひ一緒に一歩をふみ出しましょう!
ACE事務局長 白木 朋子
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世界の子どもの笑顔のため、世界を変える小さな一歩を。
- カテゴリー:メディア掲載
- 投稿日:2011.01.16