児童労働のないカカオ生産地宣言を目指し、新しいカカオの木を植えています
スマイルガーナプロジェクトでは、児童労働をなくすための活動の一環として、カカオ農家の収入向上に努めてきました。多くの農家がトレーニングを通じて、効率的なカカオ栽培方法を学び、収量と収入を上げ、子どもたちが学校に行けるようになりました。しかしながら今、プロジェクトを実施している村ではカカオの生産で大きな課題に直面しています。それはカカオの木が老朽化してきたこと、そして年々雨の量が減ってきているために、カカオの生産が難しくなってきていることです。
近年、世界においてカカオの生産が危機的状況になりつつあるという認識が広がりつつあり、昨年世界最大のカカオ生産国コートジボワールで開催され、白木と近藤が参加した「持続可能なカカオ調達のための世界会議」でも、気候変動や環境に良くない農業がカカオ生産に大きな影響を与えている問題が取り上げられていました。チョコレートを作る企業、そしてカカオを生産する国の人たちもこの問題に頭を悩ませています。
ガーナのような生産国にとっては、カカオ生産の行方が国の経済にとって死活問題でもあります。それ以上に、カカオの生産が難しくなると、カカオ農家の収入が減り、再び子どもたちが児童労働をしてしまうことになりかねません。
そのためガーナ政府はこの問題を解決するために、全国のカカオ農家に対してカカオの苗木を配る取り組みをしています。そしてACEの支援プロジェクトではこれまで支援してきた地域のカカオ農家を対象に、カカオ委員会(Cocoa Board)と協力して、10万本以上の新しいカカオの苗木を配布する計画です。その10万本以上もの苗を3つの場所に分けて栽培し、順次各農家に配布していく予定です。
現在活動している村では、持続可能なカカオ生産を通じて、「児童労働ないカカオ生産地」宣言を行うことを目指しています。今後もみなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
ガーナの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!
- カテゴリー:お知らせ
- 投稿日:2017.04.20