2009年10月15日
ヨーロッパ出張Vol.4 世界カカオ財団の会議に出席
昨日から世界カカオ財団(World Cocoa Foundation)のPartnership Meetingに出席しています。
200~300人近くのチョコレート業界人たちが参加しているのですが、参加者リストを見ると、なんと私の名前が1番始めにあるじゃありませんか!
所属組織名のアルファベット順なので、ACE(Action agains Child Exploitation)が1番上になりました。また、このミーティング開始の際に、WCFのプレジデントであるビルさんが、ACEがアジア太平洋地域から来ているということも紹介してくれました!
ちなみに、このミーティングには、世界カカオ財団に加盟している日本企業の森永製菓や明治製菓、ロッテからも参加者が来られています。
World Cocoa Foundation|Partnership Meeting
全体会議の後、3つのテーマに分かれてセッションが行われました。私はガーナのACE支援プロジェクトの経験をHealth and Safety(健康と安全)がテーマのRound Tableで発言しました。ガーナやコートジボワールから業界・政府関係者も来ていて、かなりダイバースな参加者で知識もバラバラのため話し合いは難しいですが、ファシリテーターがとてもうまくリードしてくれ、なんとなくまとめはそれらしくなりました。
ネットワーキングの場としてもこの会議は重要です。ACEが探しているガーナ産フェアトレードカカオのチョコレートを作るパートナーも、候補企業に会うことができ、期待が高まります。
昨日の会議で印象的だったのは、ドミニカ共和国のカカオ生産・輸出企業の方が「私たちはカカオについて全くよく知らないということを知るべきだ」という発言をされたことです。どれぐらいの温度でどれぐらい寝かせるといいのかなどを知らないと、ワインを引き合いに出して、カカオの扱い方についてまで研究されていないことが多すぎるという指摘でした。言われてみれば、そうかもしれません。
また、Traceability(トレーサビリティー)の議論もありました。参加者の中からは「コーヒーの例を見てもカカオ業界は遅れている。もっと緊急性を持っていかにトレーサビリティーを確立できるかを考えるべきで、するかしないかを議論していることにびっくりした」という発言もありました。
このTraceability(トレーサビリティー)とCertification(認証)は、議論が重なる部分もあります。現在、いくつかのCertification(認証)システムがありますが、それぞれが別にやっている部分もあるようで、まだ全体像がいまいちつかめていません。
レセプションの後、そこで知り合った方2人と近くのレストランでディナーし、さらに興味深い情報をいただきました。
今日でこのヨーロッパ出張は終わりですが、毎日が本当に盛りだくさん過ぎて、消化不良です。帰りの飛行機で消化できるかどうか。。。そろそろちょっと休憩したいですが、来週末まで休みなしで突っ走らなければなりません。
世界カカオ財団のミーティングでは、必ずチョコレートが置いてあるので、今日もそれを食べてがんばります!