児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ

お知らせ・報告メディア掲載

2018年10月23日

なぜ、いま、わざわざ「子どもの権利」なのか

このブログも長らくご無沙汰してしまいました。あと2カ月で2018年も終わりですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 私のほうは、2人の娘(6歳と3歳になりました)と、仕事と、家族のモロモロと、相変わらずジャグリングしながら、でも基本的には楽しく、過ごしています。

昨晩(10月22日)には、堀潤さんにお招きいただき、dTVのニュースXという番組(生放送)で出演させていただきました。 そこでもアピールした「子どもの権利サポーター」の募集について、今日は書きたいと思います。

実はACEは2004年からマンスリーサポーター制度を開始し、現在約450名弱の方が毎月ご寄付をくださっています。ありがとうございます!

このマンスリーサポーターの名称を今月から「子どもの権利サポーター」に変えさせていただき、現在11月20日の世界の子どもの日(国連子どもの権利条約が出来た日を記念している日でう)までに入会くださった方には安田菜津紀さんのカレンダーがもれなくあたる、というキャンペーンを展開しています。 (こちらをご覧ください)

以前から、この名称を変えたいな、と個人的には思っていたのですが、「月々寄付する、がわかりやすくてよい」という意見もあり、またしっくりくる名称も浮かばず、10年ぐらい前に提案したきり、そのままになっていました。

2017年にACEの理念をビジョン・ミッション・バリューから、パーパス・フィロソフィー・ウェイ に変え、また内容も変えたこともあり、今回このマンスリーサポーターの名前も変えよう、という流れで、この名前に行きつきました。

「権利」って、硬い・・・そう思われた方も、多いかもしれません。

入り口は、もっと誰でも入りやすい名前のほうがいいのではないか、という意見もありました。 それでもどうしても私がこの名前にこだわったのは、ワケがあります。 「子どもの権利」を広めたい、と思ったからです。

なぜそう思ったかというと、その理由は2つあります。

ひとつは、子どもにまつわる問題、虐待、体罰、ブラック校則、児童労働、性的搾取、などなどの問題が「なぜ起きるのか」と「なぜ?」を繰り返していくと、行きつく答えが「子どもには人として大切にされる、尊重される権利が、ある」ということ自体が、知られていない、理解されていない、また実際にどのようにしたらいいのかわからない、そういう状況下で様々な問題が起きているのではないかと思ったからです。先日、児童相談所や虐待の子どもの保護に関わっている方々と意見交換した時に、その方々の口から「やっぱり子どもの権利が守られる社会にならないと・・・」と出てきた時にも、確信しました。

もうひとつは、ACEがそれをあえて言うことが、アドボカシーになるかもしれない、と思ったからです。 私たちは20年前に、日本の団体がほとんど見向きもしなかった「児童労働」という問題に取り組みはじめました。はじめは「貧困をまずなくさないと、順番が違う」とか、「教育を充実させれば自然に解決する」とか言われたりして、なかなか理解してもらえませんでした。

でも今、児童労働と検索すると、多くのNGOもこの言葉を使って自団体の広告を出していますし、私たち以外の方々の口から「児童労働」という言葉を聞く機会が、企業や研究者やエシカル業界などで増えてきました。それを目の当たりにしたとき「とにかく言い続けること、発信し続けることで、他の人もアドボケートになってくれる」と実感したのです。

「児童労働」自体もまだ一般的になったとはいえません。それでも、市民権はだいぶ得てきたように思います。これからACEが「子どもの権利」と言い続けることで、それをサポーターの名前にわざわざつけることで、子どもの権利を日本に広めるチカラにしたい。そう思ったのです。

子どもの権利サポーターはACEのひとつのチャレンジです。 なんだかよくわからないという方もまだ多いと思います。 これから時間をいただいて、少しづつ、工夫してお伝えできるようにしたいと思っています。

ぜひこのチャレンジを応援してください。よろしくお願いします。

2018年10月23日 岩附由香

NewsX

お知らせ・報告

2017年10月6日

ソーシャル・イノベーション・サミット2017 参加報告(その2)

さて、私が登壇したセッションは、「コレクティブ・インパクトの最前線」と題されたセッション。今回、「企業連携/児童労働のイノベーター」というタイトルで参加させてもらったのですが、そもそも今回の参加動機が不純(?)のため、正直、「何を話せばよいのだろう・・・」と、自分が貢献できる度合いに全く自信が持てぬまま、「こんな分野でコレクティブインパクトを起こしたいでーす」というプレゼンを作って送り、今年2度目の神石高原入り。

一緒に登壇したのは、ザ・PWJの大西さん、日経BP酒井さん、RCF藤沢さん。それぞれ面識はあり、お付き合いも多少あるけれど、この組み合わせでどんな話が展開されるのかが未知数でドキドキ。(正式なプログラムはこちら

当日の様子はこんな感じ(神原さん撮影を拝借)。

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事前にモデレーターのFundrex平尾さんから頂いたメールには、このセッションの進め方が詳細に書かれており、「はじめに自己紹介兼ねて5分を話したのちに・・・(中略)最後にメッセージを一字、紙に書いて出してもらいます」とあった。

一字!漢字一字。これは事前に考えておかないと出んわ・・と、広島駅から福山駅に移動する新幹線(30分弱)の間に、ちょっと考えたら浮かんできた文字があり、おし!これで行こう!と決めて、セッション前に「漢字一字だよね?」と確認したところ、これが「漢字一字」ではなく「一言」だった、ということが判明(笑)。

びっくりしたー(というか平尾さんが私の勘違いにびっくりしていた<笑>)。

でもなんかいまさら変えられず、そのまま漢字一文字で発表しました。

セッションの内容は自分が登壇していたところは緊張もあってかあまり覚えておらず、なのですが、大西さんが「NPOはもっとお金を上手く使って投資、回収できるはず」「れつごをとってくれる銀行が必要」と、お金の流れのイノベーションの必要性をいっていたこと。実はこの登壇中、「れつご」(劣後)の意味がわからなくって、後で大西さんに聞いたところ、銀行がお金を貸すときに、債権者として返してもらうのは一番最後でいいですよ、と言ってくれることらしく。何十歩、何百歩も先を行っている大西さん、私の貧弱なボキャブラリーと知識ではついていけないことが多く・・・反省というかなんというか。

で、私の発表した、漢字一字はなんだったか、というと。

「破」

突破、とか破る、の字ですね。

ディズニー映画の「メリダとおそろしの森」を見たことがある方は、メリダがそれまでの伝統を破り、自分で結婚相手を決める、ということをしていい、と熊になっちゃったお母さんが「破る」ジェスチャーをしているところを想像してください(知らない方はなんのこっちゃだと思いますが、ごめんなさい)。

時代遅れのルールは、破っていいんじゃないか。そういうルールを疑ったり、デフォルトとしてととらえるのではなく変えたり、新しく作ったりしてもいいんなじゃいか。もちろん人権など犯してはいけないルールはあるけれど、これからイノベーションを起こすには、もっと積極的に破っていってもいいんじゃないか、そんな話を、しました。(そして、すみません、単なる、思いつきです・・・)

当然このセッションもバズセッションがあり、周りの人と意見交換をしたのですが、登壇者でバズっている写真(事務局撮影)がこちら、

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大西さんが良い笑顔!ラーちゃんもよしよしされてうれしそう。

 そして事務局から送られてきた写真には大西さんと岩附のツーショットも!
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 とっても光栄なツーショット。

そして私がまぶしそーに大西さんを見ております(睨んでない、睨んでないです。目がもともと細いんです。)

いやー、なんでもっとにこやかに聞いていなかったんだ私、そして顔がむくんでいるわー、とこの写真見て反省。実は前の日遅くまで・・・飲んでたんですよね。前日の91日(金)は広島市内で開催された「平和のためのマーケティング経済人ミニフォーラム」に参加して、ダイバーシティーのワークショップに登壇していたんです。そこでご一緒させていただいた方々と、レセプション終了後に2次会をしてしまい、2日の朝に広島から福山に新幹線で移動したのですが、瞼が重そうなのはそんなわけで、決してぶすっとふてくされているわけではありません。

憧れの大西さんとのせっかくのツーショット写真の私の残念さはさておき、報告はまだまだ続きます。

 

お知らせ・報告

ソーシャル・イノベーション・サミット2017 参加報告(その1)

9月2日、3日に広島県は神石高原町で初めて行われたソーシャル・イノベーション・サミット2017に参加してきました。

日本ファンドレイズ協会の鵜尾さんから「来ませんか」とお声がけいただいたとき、間髪を入れず「行きます!」と答えてしまったこのサミット。(週末の予定は家族と要調整のため、家族が期待している模範解答は“ぜひ伺いたいのですが、家族の予定を確認して改めてお返事いたします”です)

私がどうしても行きたいと思ったその理由の一つは、この主催団体であるピース・ウィンズ・ジャパンの代表理事、大西さんにまた会って、インスパイヤされたかったから。

私にとって大西さんは、“Think outside the box”の実践者。発想も実行力も凄すぎて、刺激的過ぎて、半年に一度くらい、そういう強い刺激を受けると自分も少し枠を外れて考えることに近づけるような気がするから。

行って参りましたので、ここから何回かに分けて、報告を書かせていただきます。

→ プログラムはこちら

オープニングセッションは、日本ファンドレイジング協会鵜尾さんのアゲアゲモデレーションの中で、大西さん、神石高原の町長で地域活性化のスペシャリスト入江さん、サンデーモーニング出演がいつもまぶしいジェンダー専門家といえばこの方、大崎さん、ピースウィンズのワンコ担当理事(とご本人がおっしゃっていたのですが、この日着てらっしゃったTシャツもワンコでした)、東大大学院教授の渋谷先生、ロート製薬会長の山田さんが出演。

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あと、「ホモサピエンスには任せておけん、ということでお犬様代表として」(という大西さんによる紹介)ラーちゃんがそろそろーっと出てきてみんなの足元にすりっときてくるっとしっぽまいて座ってました。かわいい・・これだけでもかなり癒される・・・。

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事務局が送ってくれた写真の中に、オープニングセッションでのバス・セッションで私が話している姿が写っていました。ちなみにすっごい良い表情で私の話を聞いてくれているのはBusiness Insider Japanの編集長、浜田敬子さん。浜田さんとはこの時にはじめてきちんとお話ししたのですが、今回参加して出会えて本当にうれしかった方のお一人。浜田さん登壇のセッションでは、首がちぎれるかと思うくらいうなずき「すんごい首降ってる人がいると思ったわ」と言われました(笑)。同じグループでお話しているのは、鳥取県からご夫妻でいらっしゃっていたお2人。科学的な有機農業、どろんこ幼稚園など、このお2人のされていることも、とても興味深かった!こういう地域も、分野も異なる方々と出会えるのも、このサミットならでは、ですね。

ここから何回かに分けて、当日の様子や私が思ったことを報告していきます!

ソーシャル・イノベーション・サミット2017 参加報告(その2)

お知らせ・報告

2016年8月15日

ACEでポケモンGO!納涼会を開催します(8/21)

3日坊主にならないためには、4日目にやればいいんだ!というCMがあったと思いますが、

まさにこのブログ更新を3日坊主にしないために書いている代表の岩附です。

週末3日間連続してブログを更新しましたが、少し空いて、今日も更新!これで3日坊主ではないはず・・・

世間で大流行りのポケモンGO!私は、ピカチュウぐらいしか知らないので、やってない

のですが、なんとACEの事務所にもポケモンが捕獲できるそうです。

そんなことから、また「1円でも多く寄付を集めたい」という想いから、2000円+1円以上の寄付でご参加いただける交流会を8月21日日曜日の午後に開催することになりました。ACEの支援者の方も、そうでない方も、参加いただけます!

せっかくなので!?スタッフをポケットモンスターにみたて、それぞれのモンスターの名前と特徴を考えてみたり、モンスターぽい写真を撮ってみたりして、素人っぽいそれっぽさを
精一杯出してみました!ぜひ以下のイベントページをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/664039283744546/

ふざけた名前のイベントですが、大真面目です!

当日はACEの支援を受けたガーナの子どもたちとネットでつないで会話したりできるよう、いま調整中です!

ぜひ、ご参加を~。

つかまえにきてください! ユカエモンより

お知らせ・報告資金調達・ファンドレイジング

2016年6月25日

6月25日付朝日新聞ニュースサイト「フロントランナー」にカイラシュさんの記事が掲載されました。

6月25日付の朝日新聞ニュースサイト「フロントランナー」に
インドの人権活動家カイラシュ・サティヤルティさんの記事が掲載されました。

カイラシュさんは30年以上にわたり世界の児童労働問題の解決に取り組んできました。
その功績によって、パキスタンのマララ・ユスフザイ女史と並び、
2014年10月にノーベル平和賞を同時受賞したことでも知られています。
そしてカイラシュさんが主導した「児童労働に反対するグローバルマーチ」は、
世界110カ国以上で行われ、ACE設立のきっかけとなりました。

2016年5月、ACEの招へいによってカイラシュさんが来日しました。
4日間の日本滞在中にカイラシュさんは30件にもおよぶ講演やシンポジウム、懇談会、取材などを
精力的にこなし、政財界のリーダーのみなさんや、これからの時代を担う若い世代や子どもをはじめとする
様々な人たちに向け、児童労働をなくすための行動を呼びかけました。

“Dream, Discover, Do!”
「何かを変えたいなら、大きな夢を持とう」
「自らの能力、力を見出そう」
「今から行動を起こそう」

日本滞在中、日本の私たちに向けて
カイラシュさんはこのようなメッセージを伝えてくれました。

ただ、世の中を変えるためには
大きな力を持っていないといけないということはありません。
友達への口コミでも、SNSへの投稿、シェア、何でもいいのです。
どんな小さなことでも、何かを実行することで、
確実に世の中は良い方向に一歩前進します。

「夢も、希望も、命も奪う。そんな児童労働から子どもを救いたい!」
そんな想いを持って、ACEは2025年までにすべての形態の児童労働を終わらせることが実現するよう
カイラシュさんをはじめ世界の仲間とともに活動していきます。

そこでACEでは児童労働の問題をより多くの方に知ってもらい、
共にアクションを起こしていただきたいという願いから、
6月30日までに300万円の支援を集めることを目標にしたクラウドファンディングに挑戦しています。

クラウドファンディングでのご支援を通して、ACEの活動を応援していただき
「児童労働のない未来」をともにつくっていただけませんか?
皆さまのご支援お待ちしております!

【いいね!やシェアでの応援もお願いします!】
FacebookのSNSでの拡散も、大きな力となります。
ぜひ皆さまのページでACEの活動をシェアして頂き、応援お願いします。
コチラのFacebookページのシェアをお願いします!IMG_0546

お知らせ・報告

2016年6月24日

カイラシュさん再び来日中。

今回は福岡での講演に呼ばれて来日。その前に東京に寄っているところをご一緒しています。
カイラシュさんと、前回来日中に開催した来日記念チャリティーパーティの応援団発起人・渋沢さんと。
とても話が弾んでいました。カイラシュさんが企画している活動を、日本からもみんなでサポートして行きたいです!
渋沢さんありがとうございました!

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お知らせ・報告アドボカシー/政策提言資金調達・ファンドレイジング

2016年6月16日

塩崎厚生労働大臣に、児童労働への取り組み強化を求める署名を提出しました

私が事務局長を務める児童労働ネットワークでは、昨年51万筆を超える署名を集めました。
2016年6月14日、児童労働ネットワークの堀内光子代表と共に、塩崎恭久厚生労働大臣に、集まった署名を提出し、
①貧困、教育などの国際協力において児童労働にも配慮したプログラムを実施すること、
②日本国内の児童労働問題についても実情の把握と対策の強化を行うこと、
③TPPにも明記されていることから、企業がサプライチェーンの児童労働にも関心を払うよう、政府として国際スタンダードの周知や啓発を行うこと
を要請してまいりました。

児童労働ネットワークは2004年に設立され、21団体が加盟、毎年6月12日の児童労働反対世界デーをはさんだキャンペーンを実施しています。

児童労働に関する意識啓発や、政策提言を、一団体だけではなくネットワーク組織を作って活動していくこと。これもACEのアドボカシー活動のひとつです。

ACEのバリューには「ネットワークを最大限に活かします」という言葉があります。学生の活動としてはじまったACEは、一団体でインパクトが限られると、まだACEの活動自体の予算が100万を超えないときから、このネットワークを構想し、多くの方の協力を得て、2004年に発足にこぎつけました。児童労働ネットワークが今も存在し、毎年児童労働を知ってもらうためのキャンペーンが行えることも、ACEにとって重要なアドボカシー活動のひとつです。
現在、ACEのこのようなアドボカシーも含めた活動への支援を募るクラウドファンディングで寄付を募っています。

このような活動を続けていくためにも、ぜひご支援をお願いします!

塩崎大臣(右から2番目)と児童労働にレッドカード!

塩崎大臣(右から2番目)と児童労働にレッドカード!

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塩崎大臣へ署名を手渡すACE代表岩附。

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塩崎大臣からは、要請事項に対し省内によく通達するとの旨のご回答を頂きました。

NPO経営/NGO組織運営お知らせ・報告

2016年1月12日

JANICの組織強化大賞「女性スタッフの登用・活躍部門賞」を受賞しました !

このたび、国際協力NGOセンター(JANIC)による組織強化大賞の、「女性スタッフの登用・活躍部門賞」を受賞しました!ありがとうございます!

1月19日に開催されるイベントで、プレゼンテーションをさせていただき、当日大賞が選ばれるそうです!ご参加されるみなさん、清き一票をよろしくお願いします!詳しくはウェブサイトをご覧ください!
JANIC組織強化大賞

この受賞はとっても嬉しいです。
専従で働く女性トップ2人が、同じ期に育児休暇をとったらどうなるか?という不安をスタッフのチカラで乗り越え、組織として成果を出すことができたことが評価されたから、だけではなく、この受賞が「女性が活躍する組織でも成長できる」ことを広くメッセージとして伝えてくれるかもしれない、と思うからです。

2015年1月に代表の私が出産。
4月10日に私が復帰した日が、白木が産休に入る前の最後の日。
本当にギリギリのバトンタッチをして、5月に白木が無事出産。育児休暇に入りました。
そうして、8月に決算を迎えましたが、前年度6800万円だった収入が、8100万円に増え、収益も予算以上を達成しました。

組織のトップ2名が同じ期に出産・育児休暇をとっても、組織は成長することができる、ということを、言葉でいうだけではなく、実績として証明したのです。

実は、NGO業界で働いているのは、女性のほうが多いと思います。
でも、事務局長や代表、管理職のレベルになるとなぜか男性のほうが多い。
そこには、なにか見えないハードルがあるのでは、と感じています。

1つは、出産・育児をしながら働きたい本人以外の周辺(上司、同僚など組織の人たち)が感じている「出産・子育てをしながらの女性、あるいはこれからする女性に、この役職をまかせて大丈夫だろうか」という不安。

そしてもう1つは女性自身の「子育てしながらでも管理職はできる」という自信です。

ACEのこの受賞がNGO業界に知られることで、

「だったらうちの組織も事務局長や上司が出産・育児休暇とっても大丈夫じゃないか」
と組織で働く人たち(男性だけではなく、女性も)が思い、
「私もこれから子どもが欲しいけど、それでも管理職にチャレンジしてみよう」と、女性本人が思ってもらえたら。

そう思ってもらえたら、本当にこの賞を受賞した意味があります。

これから日本のNGO界の女性がもっともっと爛々と輝いて、
何かと暗くなりがちな世界を照らしてくれるように願っています。

そして、私にとっても、成長を瞬間風速的に終わらせず、女性が管理職にいる組織だからこそ活動の効率性を高め、学習する組織として変革を続け、成果を出していかなくてはならないという決意を改めてもつ機会になりました。

このような賞をいただくにあたって、まずは日頃から共感し活動を支えていただいてくださっている皆様に感謝を申し上げます。

さらに、2014年から外部講師にとして研修やコーチングなどを通じACEを支えてくださった、チェンジ・エージェントの小田さん、Ideal Leadersの永井さん、丹羽さん、茂木さん、ダイアローグ・アーツの渋谷さんと、一緒にチームとして動いてくれたみなさんに、心よりお礼を申し上げます。ACEの組織強化という側面が初めて評価されたのは、皆様が心を尽くしてご協力をくださったからです。本当にありがとうございました!

お知らせ・報告

2015年12月24日

岩附登壇情報

2016年3月12日(土)、13日(日)に日本ファンドレイジング協会主催で開催される「ファンドレイジング・日本{FRJ2016] 「枠」を超える。「力」がつながる。」に岩附が登壇予定です。

世界の潮流やファンドレイジングの最新事例、地域の資金循環、最新のNPO向けサービスなどを学べる50を超えるセッションが設けられる予定です。

FRJ2016では、世界で最もグローバルなファンドレイジングネットワークThe Resource AllianceのCEOであるKyla Shawyer氏が初来日し、ウェスティンホテルやヒューレットパッカードをはじめとする500のクライアントのブランディングやコミュニケーションプログラムを成功させ、今では、欧州、アフリカ、アジアなど世界的に活躍し、ユニセフやWFPなど世界的な非営利組織をクライアントにもつBill Toliver氏も登壇します。

FRJ2016とは、アジア最大のファンドレイジング大会であり、ファンドレイジングに関する最新事例、世界の潮流、地域のネットワーク、企業によるサービスなど全てが一堂に会し、「枠」を超え、「力」がつながる場です。

現在申込受付中です!

ぜひふるってご参加ください。

ファンドレイジング・日本2016{FRJ2016]
「枠」を超える。「力」がつながる。
2016年3月12日(土)、13日(日)

【参加費】
会員早割:14,000+税/通常:19,000+税
一般早割:23,000+税/通常:28,000+税
団体割:会員:12,000+税/一般:21,000+税
(適用要件:10名以上、チャプターもしくは同一団体または同一都道府県内、早割期間のみ)
(同一都道府県内で団体割を適用する場合は、取り纏め代表者が認定・准認定ファンドレイザーのみになります)
懇親会:5,000円+税

【プレイベント】
3月11日(金)
准認定ファンドレイザー必修研修
ファーストカマーオリエンテーション(バディプログラム有り)★
前夜祭(定員150名)★
★印はFRJ2016参加者のみ、ご参加いただけます。

【申込締切】
早割お申し込み・お支払い締切:2015年12月18日(土)
お申し込み・お支払い締切:2016年2月9日(土)(火)
 
【場 所】芝浦工業大学豊洲キャンパス
〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5
 

(インターン 青木)

お知らせ・報告

2015年12月3日

12月の岩附登壇予定

11月よりインターンで代表アシスタントをしている青木です。

これから岩附に代わって、イベントやメディア情報等を掲載していきます。

よろしくお願いします!

今月の岩附の登壇情報をお知らせいたします。

 

◎12月5日(土)10:00 ~ 12:45

~自分からコミットできる社会課題に出会い、明日からできるアクションを見つけよう!!!~コモンズ「ソーシャル・アクション」白熱教室

主催:コモンズ投信

場所:文京学院大学

イベント概要:社会企業家、企業が集まり、それぞれが取り組む社会課題について発信、参加者の方々に色々な社会的課題に気づいていただき、ソーシャル・アクションを促すというイベントです。テーマ別の部屋に分かれて、超高齢化、少子化、教育、途上国 認知症、ダイバーシティー等などの分野で活動する社会企業家や企業から、取り組んでいる社会課題、課題の背景、解決への道、参画方法などの話を聞くことができます。

岩附は社会企業家として「~児童労働のない未来を~」というテーマで講演します!

 

◎12月7日(月)14:00 ~ 16:00

寄付月間~Giving December~記念シンポジウム「ここから、日本の新しい時代の扉を開けよう」

主催:Japan Giving

場所:国連大学 ウ・タント

イベント概要:日本の歴史上、初めてとなる「寄付月間~Giving December~」の象徴となり記念シンポジウム。寄付推進に関わるトップランナーが一堂に集まり、日本のこれまでの寄付、そしてこれからの未来を語り合います。

「欲しい未来に、寄付を贈ろう」というテーマで、寄付のこれまで、これからの未来について考えるオープニングセッションに岩附が登壇します。

 

12月の登壇情報は以上です。

お知らせ・報告

2015年4月26日

4月より復帰しました:次のステージへ

3か月の出産・育児休暇から復帰しました。

子どもが2人になって、さらに複雑な仕事・家事・育児のジャグリングを成功させることができるのか、また事務局長の白木が4月から出産・育児休暇に入るので、その仕事を私が引き継ぎうまく事務所をまわしていけるのか、「わたし、大丈夫か?」と不安に思っていた復帰前。

「なんとかいけそう」

というのがこの数週間を振り返っての感想です(笑)。

そして、自分も、組織も、次のステージへ向かう準備が整った感があります。

詳しくは、このブログ、FacebookやACEの活動を通じ徐々にみなさんにお伝えしていきたいと思いますが、過去10年ぐらいで一番いい精神状態かも(笑)。

このブログも少しづつ、また更新していきたいと思います。

 

 

 

お知らせ・報告児童労働日々是発見資金調達・ファンドレイジング

2014年10月16日

ノーベル平和賞を受賞したカイラシュさんから教わったこと-児童労働がなくならないのは「意志」が足りないから-

昨晩は、2014年のノーベル平和賞が発表になってから初めての講演でした。講演の最後にご支援をお願いしたのですが、ちょっと言い足りなかったな、と感じたのでブログにも書いておこうと思います。

1010日の夜から昨日まで、ノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティさんに関する取材をTV、新聞各社から受ける中で思い出したのが、1998年の「児童労働に反対するグローバルマーチ」が実施された時にカイラシュさんが語った言葉です。

正確には

 「児童労働がなくならないのは貧困が理由ではない。

  政治的意志が足りないから、児童労働がなくならないのだ」

 

英語では、“Lack of political will”とおっしゃってました。

私は、カイラシュさんのこの言葉に、すごく納得しました。

‥続きを読む

お知らせ・報告メディア掲載

2014年10月10日

ノーベル平和賞、マララさんと同時受賞のカイラシュ・サティヤルティさんとは

ノーベル平和賞が発表になりました!

マララさんとノーベル平和賞を同時受賞されたカイラシュ・サティヤルティさん(Kailash Satyarthi)は、私たちACEにとって、立ち上げのきっかけとなった恩師であり、児童労働問題に取り組む先輩であり、尊敬する人物です。

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お知らせ・報告

2014年9月20日

宮城県山元町出張報告 その2

19日も引き続き山元町にいました。 今日は写真つきで報告します。

「宮城県山元町出張報告 その1」はコチラ

やまもと復興応援センターを訪問

やまもと復興応援センターで、社会福祉協議会の方や山元復興応援センターの方からヒアリング。仮設住宅の入居率が2014年8月時点で65.3%。仮設住宅は場所によって入居率が変わりますが、低いところは52.3%だそうです。

空いてしまった部屋を閉め切ったままにしておくとカビが生えてしまうため、やまもと復興応援センターの支援員のみなさんが空き部屋の換気を行っているそうです。1軒1軒、鍵を開けて、窓をあけて。。。と結構時間がかかる作業のよう。

ヒアリングの様子

やまもと復興応援センターでの和気あいあいとしたヒアリング風景(右手前がACEスタッフの成田)

仮設住宅には、年金生活や1人暮らしの高齢者、経済力があまりない方々が残る傾向にあるとのこと。人口1万8,000人だった山元町も、現在1万3,000人を切っている状態です。あくまでも住民票の有無でカウントした人口なので、住民票は移していないが、山元町に住んでいない人もいて、実際は1万人ぐらいではないかなどの声も、複数の人から聞かれました。 ‥続きを読む

お知らせ・報告日々是発見

2014年9月19日

宮城県山元町でリトミック教室開催

宮城県山元町に来ています。山元町は震災後災害ボランティアセンター運営支援としてACEのスタッフ全員が支援に入り、その後も細々と支援を行ってきました。

今回の訪問の目玉は、子育て支援サークルでのリトミックの開催。講師としてお連れした石丸由理先生は、リトミックの国際資格をお持ちの知る人ぞ知る大御所の先生です。

‥続きを読む

お知らせ・報告

2014年4月29日

5/10 エシカルファッションカレッジ開催に向けての想い

ゴールデンウィークですね!

今日はACEでエシカルファッションカレッジのボランティア説明会を行いました。

ACEのボランティアが初めて!という高校生・大学生から、ACE会員の社会人の方、学校の先生など、幅広い層の方がご参加いただいています! ‥続きを読む

お知らせ・報告この人に会って話を聞いた!

2014年3月16日

上智100周年記念のシンポジウムでゾマホンさんとご一緒しました

昨日、母校である上智大学100周年記念のシンポジウムがありました。

私はパネルディスカッションのファシリテーターとして、上智の教育理念 ” For Others, With Ohters”を実践している4人の活躍中の上智卒業生 のお話を聞く機会に恵まれたのですが、その中でもTVでおなじみの ベナン共和国出身のゾマホン・ルフィさんの話を紹介したいと思います。

「日本人はみな”相手のことを先に考える”。それがすばらしい」

「日本に来てなぜこんなに発展しているのかを考えたとき、 日本人の識字率の高さがあった。」 ‥続きを読む

お知らせ・報告日々是発見

2014年3月13日

3.11を宮城で過ごしました

2011年3月11日の震災の日、みなさんはどこで何をしていましたか。

私はちょうど子宮筋腫の手術を受け退院する日で、夫が運転する車で 家に帰る途中に地震が起きました。

‥続きを読む

お知らせ・報告企業の社会的責任(CSR)

2014年3月6日

近況+3月17日 ACE主催「ビジネスと児童労働」セミナー 参加者募集中!

ブログ、大変ご無沙汰していましました。

認定NPO法人ACEの岩附由香です。

最近は、5月10日のコットンの日に開催する「エシカルファッションカレッジ」の準備や、児童労働ネットワークが行うキャンペーンの準備や、ACEのファンドレイジングのことや、なんやかんやでかなり頭がいっぱいいっぱい
な日々です。

今年は心を入れ替えて?!もう少し、このブログも更新していきたいと思っています。

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お知らせ・報告

2013年9月5日

いまさらですが、ブログをお引っ越ししています

気付いている方も多いかもしれませんが、
ブログを楽天のブログから、ACEのホームページ内にお引っ越ししました!

以降、こちらで更新していきます。

今後とも、どうぞよろしくお願いします

夜明けの写真