2014年7月7日
谷川俊太郎さんの詩「そのこ」誕生秘話
みなさん、こんにちは!ACE代表の岩附です。
2014年6月12日からはじめた「そのこ」の未来キャンペーンを通じて、10万人に伝えたい!っと思っている「そのこ」は、詩人の谷川俊太郎さんがACEのために書き下ろしてくれた詩です。今日は、「そのこ」の誕生秘話をご紹介しますね!
詩「そのこ」を朗読してくださった谷川俊太郎さん(2010年ACE法人化5周年記念シンポジウムにて)
ある日、谷川俊太郎さんから1枚のFAXが
谷川俊太郎さんと出会ったのは2005年。ACEのパンフレットをお渡ししたらご寄付をいただき、その後マンスリーサポーターのキャンペーンを行ったところ、入会してくださったのが、ご縁のはじまりです。
そんな谷川さんに「僕もACEのマンスリーサポーターです!」とウェブサイトに動画で登場いただけないかお願いしたところ、「そういうのはちょっと」という反応。電話口でがっかりしている私を察したのか、谷川さんは続けて「でも、詩でだったら何か出来るかも」と言って下さいました。なんと!
そうとなれば、ぜひ詩を書いていただきたい!と、写真や資料を持って、お願いにあがりました。「児童労働はねぇ、難しい問題だからねぇ。書けるかわからないけど。」と言いながらも、谷川さんは引き受けてくれました。
そんな面会からおよそ1カ月後、2010年の夏。ACEの事務所に一枚のFAXが届いていました。めくってみると「岩附由香殿 これが私の限界です」と谷川さんの手書きメッセージが加えられた詩「そのこ」がそこにはありました。
「谷川さんから、詩が届いた!」震えながら、その場で読み上げる私。詩の素晴らしさ、谷川さんが本当に書いて下さったという嬉しさ、もう大感激でした。
法人化5周年シンポジウムに登壇くださった谷川さん
シンポジウムで谷川さんと対談させていただきました
7歳の子どもの気持ちになって
この詩は、谷川さんが7歳の子どもになって書いた詩。谷川さんの中には年輪のように年齢の輪があり、その7歳にアクセスしたそうです。だから、全部ひらがななんですね。
ひらがなだから、小学生でも読めるし、わかる。せっかくなのでこの詩にあう絵も描いてもらおうと、すでに谷川さんと共著のあった絵本作家、塚本やすしさんに Twitterで話しかけ、動画用の絵と、絵本用にも生命力あふれる絵を描いていただきました!ムービーは、ACEのサポーター並河進さんプロデュースのもと、CM制作会社のCampKazさんに多大なご協力をいただき、「やもり」さんの歌を使わせていただくこともできました!
動画「そのこ」はYouTubeで公開中。シェア歓迎!
【教科書にない】谷川俊太郎が、7歳の少年の気持ちで書いた詩「そのこ」が話題に | グッとくる動画集 gooddo動画
こうして生まれた詩「そのこ」。短くても、こんなに伝わる力がある詩をせっかくプレゼントしていただいたのだから、多くの人にこの詩を通じ児童労働のことを知ってもらいたい。
「そのこ」の未来キャンペーンは、そんな私たちの願いから始まっています。
世界中にいる「そのこ」のことをまずは知ってほしい
児童労働がなくならない一つの原因は、児童労働を知らない人が多いから。だから解決に向けた活動や支援もなかなか広がらない。これを解決するため、詩人 谷川俊太郎さんの詩「そのこ」を10万人に伝えたいと、ACEは「そのこ」の未来キャンペーンをはじめました。
知って、伝えることが、世界の子どもの笑顔につながります。キャンペーンでは「そのこ」を伝えてくれる「アンバサダー」を募集しています。ぜひあなたの身近な人へ「そのこ」を伝えてるのにご協力お願いします。