2005年5月29日
子どもはぜんぜん悪くない
体操のお兄さんで有名な佐藤弘道(ひろみちお兄さん)の本が出ました。
13年間「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんを務めたひろみちにいさん。私は子どもがいるわけでもなく、そんなにしょっちゅうこの番組を見ているわけでもないのだけれど、いつの間にか、このお兄さんの大ファンになっていました。
なぜ好きか、という理由については極めて個人的な外見的好みから雰囲気、内面をあらわす言動挙動、等々たくさんあげられるのですが、この本を読んで、わたしが画面から感じていたひろみちお兄さんの人となりが、ほぼ想像通り、いやそれ以上に共感できる人であることを知ってうれしい限り。
何より共感するのはこのタイトルにあるとおり、「子どもはぜんぜん悪くない」ということ。
最近の子どもが起こす事件、などによって「子どもがわからない」といわれますが、変わったのは子どもではなくその環境、そして親だ、と彼はいいます。なんでも先回りして子どもを守ろうとするあまり、子どもは力を持っているのに、親やまわりがそれをやらせない、信じないばっかりに、子どもの力を伸ばす機会を奪っているということ。
13年間、15万人の子どもたちと会ってきたひろみちさんの子どもたちへの目線は、彼のこれまでの経験から出てきた、説得力のあるものです。
私は子どもがいないけど、今の私たち同年代の親に是非もってもらいたい目線だと思いました。