2007年3月7日
久々のほっとけない+いろいろ
本日は「ほっとけない世界のまずしさ」のステークホルダーダイアログにオブザーバー参加してきました。この度、新しくNPO法人としてスタートすることになった「ほっとけない世界のまずしさ」ですが、今回はほっとけないの社会的責任についてのレポートを作るための第一弾企画として、CSRや開発問題などについて詳しい4人の方が、貧しさやODA、ほっとけないにに期待することなどを話す座談会が開催されました。
かなり多岐に渡る対話を2時間ずっとオブザーバーとして聞いていたわけですが、その中でうんうん、とうなずくことも多々有りました。この後の懇親会では思わずそれまで話を聞きながら考えていたことをががっと話してしまいました。
アドボカシーとは、新しい開発のパートナーシップの可能性、貧困と環境の関係、参加型開発やエンパワーメントの概念、日本のNPO総力をつけるための人件費支援、NPOへの寄付のあり方、などなど。本当に話せば一晩中話せるテーマがごろんごろんと湧き出てきた2時間でした。
ODAの質を良くして量を増やすということ
ひとつ、今日言い忘れたと思ったのは、「ODAの質を良くし、量を増やす」というほっとけないキャンペーン当時の主張について。このODAの増強というのは、何もやみくもに増やせといっているわけではありません。むしろ、日本政府が諸会議で約束した量を出していないので、きちんと約束したことは守ってね、ということです。外務省は増やしたいのだけれど、財務省がうんと言わずになかなか増えない、というのが日本のODAの現状であり、そこに市民の声が必要なのです。もちろんODAのお金がきちんと使われるというのはもちろんですが。
その一方で、民間から民間への支援はどうなんだ、という話も出ました。NGOのほうが有能で、しかも安いという話も出ました。確かにNGOの活動には無駄がないと思います。小規模で小回りがきくNGOでしかできない事業もあります。例えば児童労働の問題で言えば、子どもの救出などはNGOが危険を冒して行っていますし、ストリートチルドレンの保護も現場のNGOならではの取り組みです。そういったすでに現地にあるNGOの取り組みを能力強化していくという方向性もあると思います。
ACEは、来年度から児童労働のグローバルプロジェクトを始めたいと思っていますが、それもやはり、すでに取り組みをしている現地のNGOを通じた支援をすることによって、より効率的・効果的に早く多くの子どもたちの現状を良くしたいという思いがあるからです。
意外と多くの人が見てくれてるこのブログ
さて話は変わりますが、本日そんな興味深いお話をしてくださった4人のうちのお1人で、『グローバルCSR調達』編者の藤井敏彦さんが、実はこのブログやACEのホームページも週に一回は見に来てくださっているとか。びっくりです。実は、今日は藤井さんに会えるのを楽しみに参加したという経緯もあったのですが、あちらも会いたいと思っていただいていたそうで、これまたびっくり!
児童労働に関する活動をしているNGOを検索して、ブログやACEを見つけてくださったとか。随分と更新をサボっていますがいつの間にかカウンターも3万を越えました。
今日の出会い、今日の座談会でインスパイヤされたこと、そして今日別の日記に書いた憤り(「NPOの不都合な真実」)など、すべてをエネルギーに変えて、明日からまた前進してまいります。毎日がアドボカシーになるように。