2008年9月4日
NGOはひとつではないのです
NGOに対するよくある誤解のひとつ、「NGOってみんな一緒なんでしょ?」
NGOは集合体として見られてしまい、ひとつの事件が起こると、NGO全体にあてはまると思われてしまいます。
例えば、企業が不祥事を起こしたとします。不祥事を起こす企業もあれば、不祥事を起こさない企業もあります。ひとつの企業が不祥事を起こしたからといって「だから企業はだめだ。もうなくすべきだ」という議論にはならない。
ところが、一つのNGOが何か問題を起こしただけ「だからNGOはダメなんだ」とか「もう国際協力なんてやめてしまえ」というような論調で言い出す人が、ちらほら。
一口に企業といっても、社員数人の中小企業から、世界に事業展開している大企業があるように、NGOだって全員ボランティアの小さなグループに近い任意団体から、職員を何十人、海外では何百、何千人と抱えるNGOだってあります。
企業に製造業やサービス、流通など業種があるように、NGOだって国際協力や緊急援助、災害支援、教育、保健など様々な業種があります。とても基本的なことなんだけれど、理解されていないことを、つくづくと感じる、今日この頃です。